杜鵑草のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
御朱印を集める妻は十月の出雲のような一冊を持つ
19
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へし切
たましひを枝に残して落ち椿 恋のほむらは散りて知るらむ
16
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美生子
人知れず里山に咲く花よりもなお愛しきは野原のなずな
14
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茂作
枯れ果つるあぢさゐの枝に新しき みどり芽吹きて春雨の降る
14
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恣翁
春寒の夜を深みて 濃やかに 依稀たる細雨 杜を籠めたり
15
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滝川昌之
空港の保安検査を無事抜けた旅の余韻が今帰路につく
15
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シダ
啓蟄のいづこにやある寒空の春は暦にのみぞありける
9
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へし切
初恋の蕾は紅く くちびるに恋をもとむる リップを塗るかな
13
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茂作
春泥に轍の殘る朝ぼらけ ひとすぢ清く日上がらんとす
15
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うすべに
雨音に夜のとばりのむこうがわ ふとふり返る過去の方角
15
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横井 信
出張の朝もじめっと雨の降る気持ちの乗らぬ駅の階段
12
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ハジメ
取り溢れてしまう瞬間を描いていくいつかそれが吾が道となる
2
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滝川昌之
しめ縄の出雲の社の太さまで息子二人の良縁祈願
13
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ななかまど
雪のこる山の傾りに吹く風は春を奏でてゆくオルゴール
13
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へし切
風のよに白雲のよにさわやかに残る齢をなほ穏やかに
14
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茂作
花開く便りをしばし待ちかねて チエホフを讀む春の夕暮れ
14
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横井 信
降り続く雨でも鳥は元気良くすいと横切る春のベランダ
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トウジさん
幾たびも生まれ死にゆく数多星煌めくままよ君は恒星
7
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ハジメ
風変わる新しき道模索する道は一つに非ずと思い
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うすべに
気もめいるそぼ降る雨に青い影 屋根の上からいろんなメロディ
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