杜鵑草のお気に入りの歌一覧
舞
都々逸の惚れたら負けと勝たぬまま別れて残る美しあだ花
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恣翁
いつかしら 障子に月の射し掛かり 春の夜ぞ 然も冴ゆばかりなる
11
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茂作
水仙の花咲き出でて庭の隅 ただひとむらの黄色のみして
12
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横井 信
足止めるビルの狭間の強風に春の香りのほんのり混じる
11
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うすべに
枯れ色のすすきの原に夏だより ほそい翼であおい風切る
10
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滝川昌之
少しの陽少しの雨で生きられる想い出という家族のもとで
16
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へし切
あかときに春の嵐の吹き荒れて寝覚めに惑ふ春眠の朝
13
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茂作
なかなかに歸らぬ人を待ち侘びて 今年は遲きもくれんの花
14
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萱斎院
ひときははつれなき人とおしやれど こころ有りとやあまのはごろも
4
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横井 信
みどり増す田んぼの土手に菜の花のしずかに揺れて見送る列車
12
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恣翁
温かき煮しめの香り 漂ひて 火点し頃の靄に溶けゆく
13
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へし切
菜の花や一雨ごとに暖かくなると思えば花冷えもまた
13
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狂い咲き
久方の 光のどけく 桜花春風つめて 蕾緩みぬ
7
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うすべに
灰色の空でも平気 のぼってはすべりおりてく春のよろこび
9
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ハジメ
忘れないで決して一人ではない夜が闇とは限らない
2
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滝川昌之
出雲路を一畑電車の単線が菜の花ゆらし一輌でゆく
17
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うすべに
半袖に大きなリュック まだ固いつぼみ見あげる青い旅人
12
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茂作
春の夜に文讀みをればとなり家に 湯あみの音のかすかに聞こゆ
13
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横井 信
雨行けば桜の花もほころんで新たな本の表紙をめくる
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秋日好
ひとたびと心に決めて言問はむ何より吾が悔やまぬために
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