虹岡思惟造のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
早春を翔けてく風はまだ冴えて遠く微かな花の香隠す
19
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詠み人知らず
気に留めて寡黙なる様知り得てもひかり遮る冬雲の如
12
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舞
今朝もまたあさげ用意す音のするおこし来るまで聞きつ微睡み
9
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横井 信
ポケットの本の重みを確かめてぐっと踏み込む冬の階段
16
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ひな ろくろう
電飾の頸環の犬を目にしたる保護犬ひなは毛を立て怒る
6
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Aquarius
作業着を着れば仕事と二人連れ臆すことなくどこでも行ける
3
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こるちぞう
採血のトレイの上の眞空の硝子の管の數の多さよ
8
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へし切
義理チョコも今は昔のことなれど 何知らぬ顔の妹し懐かし
16
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ななかまど
チョコというツール無ければ乙女らは昭和の恋を美濃紙に書く
19
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詠み人知らず
アイビーは細き枝の端みづを恋ひ腕伸ばし抱く如き白き根
14
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ひな ろくろう
會津若松線の電車はあちこち剥げてゐるこれも旅情の一つと云ふか
4
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夕桐
岩肌の氷柱見下ろす温泉の梅の酒杯疎し春やも
16
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へし切
ほのぼのと朝の陽はさす 休日の老いの寝覚めの 後の二度寝に
17
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ななかまど
冷えたればときめき目覚む和菓子屋の今川焼きのひかる銅板
18
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横井 信
寛解だ 回復の道 進もうか ふくらむ期待 不安も浮かぶ
47
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KEN
凍え舞ひ 焔と見せる 山茶花の 定めは共と 降るや淡雪
14
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わかばみち
肉を焼くシェフの後ろを老シェフが通ると想う血脈と技
12
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わかばみち
何となし二言三言交わせれば快くなる保育所の迎え
8
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夕桐
しめやかに小さき足跡残したるうさぎ駆けゆく深雪晴かな
22
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詠み人知らず
幼等の寄りてハッピーバースディ歌貰ふ夫ゆるり綻ぶ
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