虹岡思惟造のお気に入りの歌一覧
横井 信
渓流の白い飛沫を音に聞き夜の明けてく露天のけむり
12
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里香
その底の苦きに命枯れるとも 口付けまほし 恋の杯
14
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里香
何となく 気に食わないので 裏返す 父からもらった詩集の表紙
10
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滝川昌之
雨音は遠慮しがちに空なりの花を散らさぬはからいのよに
21
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詠み人知らず
早退し 画鋲の跡を手でなぞる 記憶にならぬ記憶になりけり
9
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こるちぞう
春霞はんぶん空にとけこんであるやなしやの白い月山
14
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茂作
ただならぬ病いを告げてともがらの 潤むまなこはかくまで哀し
17
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舞
しめやかな 恋予感さす街なりと 失意の詩人記せる札幌
11
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ななかまど
遠く聞く線路の継ぎ目にまどろみて十八きっぷの春の旅終ゆ
17
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こるちぞう
南側梅一つ咲く雪の畑徒歩十分で春をみつけた
13
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滝川昌之
廃線の錆びたレールに寄り添って春と伝える日本タンポポ
23
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ななかまど
太陽のかけらのようなレンギョウの古名の悲しいたちぐさかな
17
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滝川昌之
炊き上げた筍に木の芽おく時の板さんの手の菜箸に春
21
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ななかまど
好むのは妻はこし餡舌ざわりわれは粒餡あずきの歯ごたえ
13
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滝川昌之
微炭酸ほどの刺激の花風にスプリングコート出会い招けよ
17
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里香
きずあとの 多い膝を 胸に抱き 夜中に見つめた 灯りは橙
11
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里香
ゆらめいて きらめき広がり とめどなく この手届かぬ 海の木漏れ日
15
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茂作
人棲まぬ家にも春の訪れて 辛夷の花は咲きて散りけり
20
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横井 信
春の日の強い陽射しに青空の下弦の月は淡くなりゆく
16
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滝川昌之
発車まであと十分で弁当も買わずに見てた春先の雪
22
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