虹岡思惟造のお気に入りの歌一覧
舞
恋すれば リラ冷えのほうが 身に沁むと 語る女の バーの片隅
11
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ななかまど
芽吹たる玉葱いくつ吊るされて雪の下なる春土を恋いぬ
17
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茂作
主なき家に今年も山茶花の 花は咲きけり見る人なくも
18
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詠み人知らず
雨雫まろむみどり児夢見なる腕に預くる魂のたゆたふ
15
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らくだより
失敗をなんどもなんども繰り返し 放り出されたむすめのけん玉
12
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横井 信
雪残る凍てつく道に注意して歩く背中を北風が押す
14
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詠み人知らず
三日月はつかのま雲の陰透きて静に降りぬ夜半の梢に
15
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ななかまど
食べやすいようにと餌を移すとき猫の野生や爪立て答う
10
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へし切
吹く風は荒びてこの身に襲い来る 勇めて出でしも こころが折れる
14
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滝川昌之
解凍は首、肩、背中 熱燗の二本目くらいでやっと融けだす
20
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ながさき
身を寄せて 寒さをしのぐ 「サル団子」 寒波はせまる 動物界に
9
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恣翁
雪の夜に ちりんちりんと急調な 仕舞ひ忘れし風鈴の音
12
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茂作
青々と畑の絹莢けなげなり 笹の葉添へる大寒のころ
15
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横井 信
北風の窓辺に迫る真夜中に僕の抱える厳しいノルマ
12
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夕桐
給料日前の揚げたてコロッケはキャベツの森の俵となりつ
12
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ななかまど
切通しやがて越えれば鎌倉の強者どもの夢たゆたえり
13
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茂作
冬の畑白菜の葉の縛られて 一つ殘るも寂しかりけり
18
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舞
果てもなく 粉雪吹雪く 北の地に 赤を点して ナナカマドの実
10
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夕桐
違ふともけだし花芽に比ひなし ふくら雀の春よ侍らむ
10
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夕桐
褄を取り急ぐ稽古の花街を 秋めく帯の唐錦かな
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