銀ねずのお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
海猿の仙崎に似た後輩の後ろ頭をはたいてやつた
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詠み人知らず
笹に吊る願いはやがて狡くなる随分大人になっちまったな
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詠み人知らず
東京は空が無いからあちこちに空に近づく建物が建つ
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詠み人知らず
汚れちまった悲しみに少しお水をあげましょう顔を洗って出直しますね
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詠み人知らず
マルボロを投げてよこしたアイツには俺の秘蔵のジッポをやろう
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詠み人知らず
いっぱしの男のふりで見栄はって身の丈以上の恋をしました
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詠み人知らず
向日葵は笑顔で斜め上見上げ共産国のポスターみたいに
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詠み人知らず
仕事場のビルより見やる雲の峰ダバダァーつってもアイスコーヒー
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詠み人知らず
アルパカは筋斗雲ではありませぬコツコツ働くサラリーマンです
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詠み人知らず
揚子江ただ五文字だし上の句に使いたかっただけ揚子江
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詠み人知らず
エレベーター見覚えのない女子社員見覚えのある緑のノート
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詠み人知らず
気がつけば木の電柱が無くなった日本が暑くなるはずである
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木綿
満月が喉につかえているようで今夜は何も言わないでおく
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紫苑
戦捷を紀念せむとて砲弾を抱ふる獅子よしづもりてゐよ
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詠み人知らず
お前の為に谷を跳ぶ うけとめろ 素っ裸の俺でよければ
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詠み人知らず
チチハハヲタノミマスヨトイイノコシアニハエガオデヒガシヘトンダ
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詠み人知らず
間違いを正してほしくて水ヨーヨーバシャバシャしてた 二十一(女)
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杏理
雷に軒借りるぞとぞろぞろと遠慮を知らぬ小蟻どもなり
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杏理
帳越し雲雀にあらず雉鳩や 吾十四の乙女ならずば
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たすく
弱っちい世界の悪意に飲み込まれる自意識過剰な我が精神よ
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