飛和のお気に入りの歌一覧
水仙
一夜にて世はおしなべて花盛り 櫻 蒲公英 菫 鈴蘭
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うすべに
人知れず春をよろこぶ花ひとつ 煉瓦のつぎめの小さいすみれ
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滝川昌之
春風に賑わう街でもう会えぬ友など想う花と曇天
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猫谷しゅう
図書館に沈殿してく静寂で呼吸が整う深海魚になる
6
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灰色猫
戦場の夜空がきれいであるようにいつもの帰路で星に祈ろう
11
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ななかまど
春の路陽のあたる方へ歩きたしわが影法師一人をつれて
11
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里香
あたらしい 畳のかおりの かなしみが かるい心を 吹き抜けてゆく
8
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横井 信
雨音の続く昼間の食卓で本のページを静かにめくる
8
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矢車菊
うたといふ花をつぎつぎ巡りつつわたしはひとり旅する蝶々
11
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水仙
たちまちに列車春野を貫きて菜の花のみぞ殘す眼裏
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猫谷しゅう
忘却の地層でたまに光るから発掘をする思い出がある
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猫谷しゅう
満月をつかまえたくてベランダでコーヒーカップの水面にうつす
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水仙
紋黄蝶春の使ひか現はるるミモザの花と花のあはひに
3
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水仙
春の水そつとそそげば水槽の青き魚はきらめき増さん
5
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猫谷しゅう
それぞれのリズムで梅の花びらがこぼれかすかに春風を編む
7
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猫谷しゅう
やわらかく深夜を支配するようにコンビニたちが銀河をつくる
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矢車菊
春はただ戻らぬ時間をきらきらと演じて我をすり抜けていく
10
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横井 信
ゆっくりと生きてることのやさしさを確かめたくて枯れ葉を握る
8
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猫谷しゅう
幾重にも波紋がひらく返信を打つたび部屋はみずうみになる
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恣翁
春立ちてわづかに二旬 水色の和げる閑 菜花と欣ぶ
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