ぜんまい時計のお気に入りの歌一覧
うすべに
雨ついて風切るつばさ 軒下に板取り付ける人のやさしさ
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美生子
久々に編んでいますよ母さんのサマーセーター淡い緑で
12
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滝川昌之
十六で駅まで漕いだ自転車を六十一でまだ漕いでいる
18
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ななかまど
帰りゆく蜂に未練のあるごとく飛び去るたびに拗ねる水仙
18
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へし切
吾が宿の狭庭に 牡丹咲きにけり 花の姿に君を偲ばゆ
11
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舞
喧嘩すも妻あることのありがたさ口はきかぬも出で来る夕食
8
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茂作
照りあかる折りてもゆかん岩つつじ 散りし櫻のなぐさみにして
13
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萱斎院
来ぬひとを待ちつるよひのさくらばな 雪とぞふりしあとも消えける
6
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うすべに
散り藤の絨毯かすむこぬか雨 踏まぬようにと道端に寄る
12
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滝川昌之
永く着て愛着のある冬コート クリーニングに出す春の好日
15
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痴光山
啼き終えしひばり落ち来る畑の先 立夏に霞む残雪の富士
8
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ななかまど
田植え終えまんぞく顔の父と母 時間の岸辺よみがえりくる
15
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恣翁
嘴に泥を含みて 忙しげに 軒を出入りせるつばくらめ
19
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へし切
なみなみと水を張りたる放水路 のどかなるかな釣り人の見ゆ
10
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舞
その昔桜咲く頃生まれ来た女に恋し別れた記憶
5
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茂作
蝶々のおぼつかなげに飛びにけり 寄りて離れる乙女心や
16
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美生子
にぎやかな同室患者は退院しひとり数独して過ごす夜
14
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滝川昌之
かつ丼で自白するのは取り調べ室だけでなく自宅居間でも
15
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うすべに
すわ来たか 南海トラフと身構える湯船のお湯の揺れにあわせて
13
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痴光山
折々のこころに生るる何事か 言の葉に描きこころに見せる
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