ぜんまい時計のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
この雨は田畑潤す雨だから女子の化粧水ごとく滲み込め
14
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ななかまど
霧雨に首をすくめる峰桜せめて散りたし青空の下
21
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へし切
外は雨 内に籠りて雨音を聞きつ 暫しく思い出の中
14
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茂作
冬ごろも仕舞ひしあとの寒さかな 蛙も聞かず春の水張田
15
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舞
ペガサスの飛翔す風が一斉に北の大地に花を咲かせる
9
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敦希
幼きは花の盛りもゆく末も思い至らず蜜舐めつ捨て
12
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うすべに
降りやまぬ雨のおもさに魚はねる 入り江に輪を描く舟のしずけさ
14
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KEN
ボール追ふ子らの夕影もてあまし陽は暮れなずむ 思ひ出と共
13
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ななかまど
心臓の悲鳴を何度も宥めつつ三角点にさわれば嬉し
18
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滝川昌之
新緑を小さな胸に溜めこんで親の燕は子育ての帰巣
14
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恣翁
春の夜の出で湯に浮けば 魂だにも 海月のやうに揺蕩へるかも
20
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へし切
老いぬれば恋する齢にあらぬ身の無き名たててはあらじとぞ思ふ
14
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舞
主去りし空き家跡にも徒に春は巡りて花は咲くとも
11
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茂作
われのまへ打坐する乙女墨衣 法界定印 あまりに白し
13
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うすべに
雨ついて風切るつばさ 軒下に板取り付ける人のやさしさ
10
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美生子
久々に編んでいますよ母さんのサマーセーター淡い緑で
12
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滝川昌之
十六で駅まで漕いだ自転車を六十一でまだ漕いでいる
18
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ななかまど
帰りゆく蜂に未練のあるごとく飛び去るたびに拗ねる水仙
18
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へし切
吾が宿の狭庭に 牡丹咲きにけり 花の姿に君を偲ばゆ
11
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舞
喧嘩すも妻あることのありがたさ口はきかぬも出で来る夕食
8
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