ぜんまい時計のお気に入りの歌一覧
恣翁
生温き磯の春風 眠たげに 店の暖簾をふわと煽れり
11
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痴光山
玄関に数本のヘラオオバコを活け 気付けば花の環 穂先へ着けり
2
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滝川昌之
大局に立つということ優位でもやはり象は蟻を潰さない
16
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うすべに
伐りとった庭木の山に満足げ 早く乾けと初夏の風待つ
6
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茂作
荒れ畑にひよどり歩みささ走り チチチと鳴きて春の風吹く
13
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舞
通学す子らの眺める桜とは色違うべし老いの見る花
9
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び わ
藤の花薄紫の房のばし塀を乗り越え吾に声かけ
7
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兎桃
草を引く幼馴染は白髪の混じる前髪上げて頬笑む
10
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茂作
觀音の御堂に生える大銀杏 花を落として春は過ぎけり
13
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舞
子ら伸びてしだれ桜を掴まんとそうはさせじと優し風ふく
11
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うすべに
海に霧 朝の港の初がつお 氷の中につぶらなひとみ
7
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滝川昌之
「寝て過ごす」口を揃えて連休の予定答える新入社員
18
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へし切
草や木の目にまぶしきは新緑の生きとし生けるものの輝き
14
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舞
老いていう緩慢な死を噛み砕き含む火の酒焼けよ骨まで
6
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茂作
春の野のしろつめ草を集めては 戀あこがれる十四の乙女
13
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うすべに
新緑にかえでの羽根の紅をさす 晴れ間の青につばめさえずる
9
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艸介
散りてなほ三葉躑躅の薄紅は いまひとたびの花園となる
8
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滝川昌之
初月給もらう次男が欲しいものないかと訊くが泣けて言えない
15
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ななかまど
窓染める樹々の緑の濃くなりて八十八夜の別れ霜かな
14
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へし切
たんぽぽの綿毛は空に憧れぬ吹いてくれぬか行きずりの人よ
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