ぜんまい時計のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
無言での男同士のハグがある退職してゆく同僚などと
16
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ななかまど
立夏の田早苗の水面輝いて蒼き空描く田の水鏡
13
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へし切
またひとり友が歌人去り行けばなどか侘びしきうたのわの里
14
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舞
花編みて飾してくれし人もまた逢わぬ年月老いてあるとか
8
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茂作
さつき雨ゐたくな降りそ荒れ畑の 土重ければいかが起こさん
11
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うすべに
夕暮れに広場をすべる なめらかに交わる曲線つばめの飛翔
8
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ななかまど
すぐ脇をエスカレーター踏み上がるひとの利得はどれほどなるや
10
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滝川昌之
落花した躑躅を踏まないようにして初夏の舗道で気にする歩幅
13
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痴光山
春昼のシャッター通りの本屋には眠れる棚と 主がひとり
6
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へし切
名にし負はばいざ言問はむ裏金を基が腐れば国は滅びぬ
7
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美生子
谷川の流れる音に誘われて早や咲き初める大和撫子
10
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舞
ママチャリの前と後ろの子が歌うあい間の母はペダルあわせて
9
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茂作
小作りな五月のぼりをそつと出し 男の子いぬ家が願掛けまつる
10
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うすべに
左手を入れたふところ 潮騒の海の青さの彼方ながめる
7
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ななかまど
ティシャツと長袖交互に活躍す何処に消えたり四季の境目
14
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滝川昌之
まだ柔い柳が風に薫りだす吹き流しでも真似てるように
14
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痴光山
柿若葉、栃の大葉のやはらかく 桜葉強く光れる立夏
6
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恣翁
野茨の花弁はひそと波打ちて 余光に香こそ 吸われ消ゆなれ
14
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へし切
死に様は生き様なるか人の道 誠ひとすじ親父の様に
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KEN
のちの夢風に託して蒲公英のしろがね綿毛 夕陽にこがね
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