ぜんまい時計のお気に入りの歌一覧
ななかまど
ぱっと咲きさっと散りゆく儚さを大和心といにしえびとは
14
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へし切
受け継げる兜飾りは孫のため古き姿も雄々しかりけり
14
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舞
かえりくる小さな公園子らの声花待つばかり春の夕焼け
8
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茂作
つねよりも花の散るるを惜しむかな 去年逝く友と見まく慾しきに
17
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うすべに
ほのじろくつもる花びら舞い上がる 家路をいそぐ人の足元
13
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美生子
飴色に使い込まれたつげ櫛に祖母の匂いは微かに残る
17
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痴光山
新緑の中を移れるうぐひすの 正調四囲に深く響けり
2
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滝川昌之
ホームズのライバルみたいな地名だがモーリタニアは蛸の名産地
13
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ななかまど
思い出は寒がりだから忘れずに胸の暖炉で暖めており
12
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へし切
哀しくも老いて永らふ命かなさかりに花の散るを羨み
15
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舞
まだ慣れぬ 朝の通学 ともに手を つなぎピカピカ ランドセル負い
9
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茂作
梨の花君のやうだと云へなくて ただ綺麗だと云つたあの時
16
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敦希
花あかり朧眉月傾ぐころ 散りゆくに紛れ今宵逢はむや
8
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滝川昌之
変わり種なんて要らない天婦羅はゴマ油江戸前車海老サクッ
14
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うすべに
うすべにの色にまよって花いかだ どこへゆくのか蟻の船頭
9
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痴光山
おばさんはばあ様 おぢさんはぢい様へ 歌会はゆるらに長老会へ
3
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ななかまど
老木の桜もどっこい生きている負けてたまるか胴咲き桜
15
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へし切
うとうとと春の窓辺に微睡めば夢見ごこちに君の微笑み
14
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舞
シャボン玉掴まんとせば手にはじけ思い出のみに残る虹色
11
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恣翁
掛け流しの湯の立ち籠むる石床を 踏む足濡れて温かき朝
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