草津和泉守のお気に入りの歌一覧
横井 信
真夜中の駅のホームの屋根を打つ消えた予定にはずむ雨音
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へし切
吾が宿の 狭庭の木々の青葉して 衣かへたる 初夏のころ
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滝川昌之
ケシの花 花弁の墜ちた残り身は遊女のキセルのごときに揺れて
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ななかまど
憤り湧けどなすすべ限られてニュースの後は現実に帰る
10
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ななかまど
ぬるくなる牛乳飲めば想いたり少年の日の脱脂粉乳
11
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滝川昌之
半袖のまだ危げな二の腕の初夏を励ますポロシャツのワニ
15
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桃山
陽覆いの竹簾に実りて青々し ゴーヤは赤き種を宿せる
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河のほとり
暑くのみなりゆく夏の山里は風も通はずなりにけるかな
11
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河のほとり
帰り来ぬものとは知れど古道は昔にかよふ心地こそすれ
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河のほとり
夏深み土さへさけて照れる日に恋しきものはさみだれの空
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河のほとり
世はいかになりゆくものと白露のただはかなくも思ほゆるかな
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横井 信
最後まで任せることの難しさ噛みしめていた奥歯がきしむ
14
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横井 信
夕蝉のしずまる声に終わりゆく夏の大地の草木がかおる
14
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横井 信
ゆったりとトンボよこぎる秋風に雨の予感の森のざわめき
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葛城
俄か雨通り雨過ぎ雲きれて黒軸紫陽花陽に輝ける
12
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灰色猫
多分ねと防衛ラインを張っていたどこの国旗かわからなくって
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灰色猫
義手だとか車椅子とか義足とかクールな未来を見ていようだ
12
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滝川昌之
同じ夢 何度も届かぬ 手の先に 繋ぎ留めたい 者たちがいる
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滝川昌之
八月を巻き戻したい何度でもリフレインする蜩ごとく
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滝川昌之
呑み過ぎを諭すか妻の背後には仏間に三人亡き父母の影
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