あぶくのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
おもいきり夏を吸い込め干し布団 少し叩いて梅雨を吐き出せ
18
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滝川昌之
地下用の着ぐるみを空け伸ばす翅 現世最後の八日へと飛ぶ
14
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滝川昌之
宵風に漂う先を委ねては逃し追い詰め蚊取り線香
17
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うすべに
夏空に にくらしいほどくっきりと紡ぎたくなる綿雲泳ぐ
10
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卓
古の 人の賑わう軒の下苔むす今は月明かりのみ
4
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卓
朝靄に 庭先見れば露光り垣根の向こうに農夫働く
4
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谷村思亜
架けられし 僕の四肢胸腹頭 人々は打つ透明な釘
6
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谷村思亜
楽に息 でき得る場所はないのかと 今日も流離う億千万里
5
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谷村思亜
仆れても 亡霊のごと立ち上がる そんな毎日繰り返す我
5
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可不可
セーラーにスカーフ通すルーティーン まだ覚えてる細い指
6
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可不可
やっちゃへ五輪 とか言ったらウタノワでも ブラックリストに載るのかな
7
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灰色猫
さよならと今日も見送る君の背に火花のように恋をしている
11
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名鈴
労したる 煩ひの果てが 憂き世とて 遅き学びと 心得るかな
11
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名鈴
終日 身を震はせて 鳴く蝉の 未だ思ひの 止まぬ黄昏
15
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高松 蓮
新しき 家に表札 取り付ける 若き夫婦の 後ろ姿よ
8
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高松 蓮
閉店の チラシが飾る 店先で 今年も香る 蚊取り線香
8
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横井 信
今日もまた暑い陽射しの中を行く無人の駅の蝉の出迎え
12
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KEN
驟雨來て 急ぐ歩幅も 縮まりぬ 土の匂ひに 麝香混じれば
12
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KEN
土用入り 干し梅の香は 軒の下 簾ふふませ 遊ぶ晝かも
12
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KEN
夕立の 雲切れ洩るる 月明かり 荒ぶ天無く 澄まぬ天無く
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