草木藍のお気に入りの歌一覧
名鈴
儺遣ひの 後の逢瀬を 頼みにし 今より弓矢で 鬼払ひたし
17
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緒川みるな
柚子の香の冬至の一日過ぎしかば鄙の御山は夕陽の南瓜
5
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音弥
降雪の洗礼をうけ草々は凍えひれ伏す冬至の回廊
25
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わかばみち
穏やかな日々につきまとう怯えとは薄れぬ罪を知らしめるもの
14
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名鈴
南海の 貝や旅して 磨かれて 漆の櫛に 咲く花となる
15
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出羽守
新雪の 未踏の畦道 ジグザクに 行くは小さき 人の意志なり
10
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滝川昌之
大人でも誰かに頭撫でられてこの一年を認められたい
17
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Chico
くぐもれる世界史をいま生くきみにはろばろとした余白あかるき
11
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恣翁
続けたる透析治療に それなりの元気を貰ふと 賀状に記す
14
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ななかまど
短りし一日の過ぎる山端には冬至南瓜のごとき夕色
15
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KEN
初雪に 馬醉木のふたつ 歸り花 遠きふたかみ 思ふ朝かな
13
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名鈴
よきものを 共に眺めて 守り合ひ うち語らひたし 許さるるなら
30
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滝川昌之
海面は気圧で上下に微動する「西高東低」浮く相模灘
17
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横井 信
年の瀬のすずめの歌を聞きながら鈍行列車に揺られて行こう
13
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横井 信
結露した窓からのぞく青空に白く染まった雪山ひとつ
15
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タイベリアス
いくたびもあいうえおひょうを振り返り曇る鏡に名を書く幼子
5
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河のほとり
落ちつもる木の葉にいまだ見る色をしばし名残の秋とながめむ
14
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音弥
羽化までの春をただ待つ物陰の蛹は強く冬を耐えぬく
24
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ななかまど
堂塔の千年の息しずかなり奈良の都の秋の夕ぐれ
23
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橘
薄れ日に風花の舞う東山暮れ行く帰路を一人辿れば
13
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