稲千代のお気に入りの歌一覧
横井 信
冷え込んだ寒露の朝の雨音にもたつき淹れるホットコーヒー
13
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みをつくし
また野分 遙かに遠く來るらしも 樹々の枝葉のそれぞれの搖れ
19
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KEN
旅立ちぬ 蝶を偲ぶや ふぢばかま 紫匂ふ 雨の天武忌
12
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名鈴
真字の山 掻きて登らむ 眺むれど あまりに高く いまだ麓に
5
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名鈴
契草 二つ花咲く 一枝を 分けてぞ持てる 恋の縁に
12
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ななかまど
亡き母が詠みたる歌の筆の跡ひとつひとつを辿りて秋の夜
12
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滝川昌之
雨風の痛みに流す血のごとく金木犀は根を朱に染めて
15
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トウジさん
湖に揺らぐ大鳥居こそ愛でるべし水面を染める朱にもいみじ
8
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うすべに
色づけば急ぎ散る葉もそれらしく 花に同じと風がつぶやく
10
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名鈴
道行きは 夢にやあらむ 心乱れ 実らぬかもと 嘆く山菅
12
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滝川昌之
忠実に芳香剤の香を模した金木犀が街に置かれる
14
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みをつくし
散歩道 ひと月餘り顏みせぬ あの老犬は健やかなりや
20
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名鈴
名にし負ふ 逢坂花を 見てしがな よも二人塞く 守りはあらじな
7
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宇佐木芙和子
神風や 吹く方行くは紅葉舟 五十鈴川の流れ 緩々
3
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横井 信
山寺へ枯れ葉踏みしめ神無月刈田にのぼる野焼きの煙り
12
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ななかまど
実は熟れて倒れし稲を起こすとき日の恵みなき細き茎見ゆ
13
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みをつくし
こぼれいづ麗し草花 陰支ふ 白妙菊こそ奧ゆかしけれ
20
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名鈴
花散れど 結びし実には なほ多き 種ぞ控えて 汝を慰めむ
13
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KEN
流れ行く 時の川門を 計る如 槻影長き 神無月かな
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横井 信
欠けてゆく月のあかりは淋しくて静かな風に木の葉は落ちる
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