艸介のお気に入りの歌一覧
舞
明月の陰の闇より艶やかに鳴く秋虫の妻問いの声
12
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萱斎院
つばいちに鐘の音ながすはつせがは 数ならぬ身のゆくすぢしめす
8
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Aquarius
ガキの頃普通に食べてた旨いもん金で買えない味となりたる
5
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睡密堂
真っ白なスケジュール帳退屈をガムと一緒に噛む金曜日
11
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ぜんまい時計
深紅の想ひ顕わに向日葵の 咲くや陽の目の如何にありとも
11
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小春空
台風の近いて来る列島を北へ北へと電車で進む
4
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匙。
幾度もの夏の空気を吸い込んで私は今日も変わってゆくのだ
6
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横井 信
明け方に二日続いた雨に濡れ晩夏の庭の朝顔ひかる
10
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灰色猫
この音が蝶の羽ばたく音ですと琴を爪弾く夏のゆびさき
11
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茂作
うちふさぐ人のこころを勵まして 濱に殘れる一本の松
14
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び わ
行き合いの雲青空に広がりて夏秋交代挨拶かわし
10
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なりあきら
にはかにも 風が涼しく なった朝 秋立つ日とは まだ言えねども
7
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只野ハル
稀に詠む歌は自分の日常の代り映えせぬ無彩色
8
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トウジさん
秋日和巷をあとに漕ぎゆけばまだ青草の残る川風
9
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恣翁
末枯れぬる倹しき墓に 気の滅入る安物線香 灰を落とせり
15
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へし切
暑き日の照る陽をつつみ夕暮れは茜に染まる秋の色かな
14
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波端
螢蛾も翳を慕ひてわれが背に御灯流れゆくを送りつ
9
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へし切
逝く夏の想い出を胸に そのいのち ひと日に仕舞ふ酔芙蓉かな
15
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恣翁
菩薩像 此の世ならざる笑み湛へ 深く青ずむ背景に立つ
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小林道憲
立秋と それこそ名のみ 寝苦しき夜をそのまま 夜明け迎える
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