トウジさんのお気に入りの歌一覧
ななかまど
かぶりつくトマトに残る濃き味に名前のありぬ浅野けっさく
13
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滝川昌之
儚きは薄日が落とす蝶の影 羽化も乾かぬ舞いの危うげ
19
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名鈴
言の葉と 物の音何れ 貴しや 問ふも益無し 心のまま生け
14
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横井 信
昨晩の雨の名残りの水滴をひとつすくって待つ夏休み
15
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滝川昌之
混沌は街を空をと掻き回し逃げ場所の無いコロナ禍の梅雨
17
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名鈴
盂蘭盆に 集ふべき孫子 居らぬとて 遠つ祖らは 怪しと訝らむ
15
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横井 信
目の前のトビラの開く駅毎に静かに浴びる蝉の合唱
13
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灰色猫
生き方をひたすら添削した後にもはやわたしがわたしではない
15
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横井 信
緩やかな朝陽のかおる夏草を踏みしめて行く濡れた足音
14
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灰色猫
一度だけ超能力が使えたらピクルス抜きをデフォにしてくれ
7
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ななかまど
おのが身の命一日と悟りてか黄の極まりて日光黄菅
8
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弥栄成就
リハビリに 君を連れ出す 花散歩 紫陽花愛でて 心もカラフル
13
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名鈴
後祭 常にも増して 静けれど 民の祈りは ことさら篤し
15
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弥栄成就
朝日浴び 部屋中 虹を乱舞さす サンキャッチャー 久々働く
14
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滝川昌之
頭頂部 薄くなったと電線が雨後の雫でからかいやがる
26
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名鈴
里帰り 留守居の妻と 食はむとて 抱き持ちたる 好物の桃
14
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灰色猫
凶作の年に生まれて死んでゆく命のように蝉時雨は降る
12
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ななかまど
淡く濃く雨に咲きたり額の花時のながれに沿いて老いゆく
15
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滝川昌之
人疎ら素足で踏み入る浜に聴く今夏の砂の初鳴き寂し
21
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名鈴
己がじし 見ゆる世界は 異なりて 縺る因果を 捌く術なし
9
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