トウジさんのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
マドラーを使わずグラス揺らしたら「実は、」と切り出す友の酒ぐせ
19
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横井 信
風もなく季節はすっと遠ざかる部屋で待ってるやさしい料理
13
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名鈴
虫すらも 身をふるはせて 呼ばふもの 夕されば君 恋をささめけ
18
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滝川昌之
高くなる空へと立てば半分は初秋の風にちぎれゆく雲
23
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滝川昌之
片方の夫婦茶碗を仏壇へ手向ける叔父の心細さよ
17
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恣翁
いつもなら コンチキチンの囃子の音 聞けぬ今年も 鱧食らひけり
15
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蔓葵
あかず鳴く蝉と思ふに露の命月ゆゑ惜しと今日はしぐれて
5
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滝川昌之
繊細と呼べば綺麗なトンガリを俺の長所と見た妻に謝意
16
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みをつくし
初任者に支給されにし鐵筆は今も机中に振り棄て難し
20
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横井 信
ゆっくりとレールの音の消えて行く夏の終わりの夕焼けの空
14
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ななかまど
里にさき里に散りゆく山ざくら異国に祖父は七十五年
13
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滝川昌之
盆帰り待つ身となれば在りし日の父母の思いに詫びる仏壇
22
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みをつくし
これはまた驚き入りぬ下宿先 宿帳隣は戰中の筆
28
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滝川昌之
途中から遊びに変わる水撒きの子らが奪り合うホースきらきら
18
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名鈴
なまめかき 瑞枝を選りて 手向けれど 野墓に蔭なく 日に萎るべし
14
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ななかまど
真赤なる大輪のはな咲ききるも仕舞いこみたるダリアの花名
11
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横井 信
日は暮れてそっと鳴き出す草むらの虫は呼んでる父母の声
13
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灰色猫
葉脈に水が流れてゆくように羽化する蝉や翡翠のごとく
18
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横井 信
空まわりしている夏の風ぐるま 揺らぐリズムは夢の入り口
16
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灰色猫
ちりちりと爆ぜては果てる夏の夜の線香花火は弔いみたい
15
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