詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
アスファルト仰向けの蝉 叶わずに七年願った樹木葬さえ
21
もっと見る
ななかまど
年寄りの域に達することなるや些事に角立つこと多くなり
10
もっと見る
滝川昌之
海開き無き湘南の砂浜にアジサシ群れて海取り戻す
16
もっと見る
八重柏誉一
あをといふ色それぞれにかなしみを重ねみるゆゑかくもゆるらむ
6
もっと見る
トウジさん
一天に 阿弥陀の光 現れし 選ぶに迷う わが身ざまでわ
7
もっと見る
トウジさん
人は皆 老い死すために 生きしかと 若き頃には 思いもよらず
10
もっと見る
あかつき
お土産の夫婦茶碗の婦のほうは祖母が微笑む写真のそばに
8
もっと見る
蔓葵
雨近き雲井やうすき夏の夜の空おもげなるおぼろ月影
9
もっと見る
萱斎院
五月雨にまよふ蛍火おもひつつ さむる夢だにとどめてしかな
11
もっと見る
里香
言の葉を 選べど磨けど 一輪の 花の命に つゆおよばじな
7
もっと見る
KEN
立ち枯れて 姥の姿の 鬼野芥子 輪廻の風を 日盛りに乞ふ
11
もっと見る
横井 信
心地よい風に吹かれて梅雨前の晴れ間におもう夏のこれから
12
もっと見る
名鈴
蝶舞はば 茨も花を いとど増し 薫る蔓にて 絆さむとす
8
もっと見る
美宵
夏風に 香の薫りが 漂ひて恋しき寺院を 思ひ出したり
8
もっと見る
ななかまど
涼風が朴の若葉をくすぐれば淡く濃くなる母の焼き味噌
12
もっと見る
滝川昌之
雲低く春を歌った鳥は止み水田へ声のバトンをつなぐ
13
もっと見る
KEN
たかはたの もんじゆのやまの ぜんていか いにしへまほろば なつゆめのいろ
9
もっと見る
ななかまど
来る夏を透視したとき現し身は緑の田波吹きぬけてゆく
7
もっと見る
滝川昌之
ラベンダー梅雨無き北の大地よりその香届けよ蒸し空に乞う
15
もっと見る
うすべに
奥山のみどりを映すせせらぎの 水飲む鹿の眼にも木洩れ陽
11
もっと見る
[1]
<<
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
>>
[27]