詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
盆帰り待つ身となれば在りし日の父母の思いに詫びる仏壇
22
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樟明子
いにしへの祈りの山の水淨し地に住む人の心を清くす
9
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横井 信
星の降るお盆休みの草むらでそっとはじまる鈴虫の歌
16
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KEN
ひまはりは 乾く日差しに 陰りけり 青きまなこの 少女の中で
14
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名鈴
墓石に 刻まるる年 いと若く 戦を知らぬ われ忝し
17
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やまざくら
仰ぎ見る 古刹の 石段 幾星霜 杉の木立に 著莪明るめり
6
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うすべに
手の中のちいさな華をいつくしむ 散り菊までと揺らさぬように
8
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横井 信
暑かった夏の記憶をひもといて風に吹かれる夜のあぜ道
12
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千映2
ただ一度クラゲの如く泳げたら生きてる意味の嬉しさが増す
8
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名鈴
なまめかき 瑞枝を選りて 手向けれど 野墓に蔭なく 日に萎るべし
14
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葭堂
朝露の 玉に透け入る 山の端を 今年は遠く 思うのみかな
7
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横井 信
空まわりしている夏の風ぐるま 揺らぐリズムは夢の入り口
16
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KEN
灼熱に 靜かなりけり 百日紅 八月六日 汗を拭へば
16
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名鈴
火に焼かれ 野に晒されたる その屍 目のあたりなれ 原爆ドーム
18
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祈り花
日暮れ待つ時の長さを慈しみ茜の空に亡母を忍ぶ
10
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ななかまど
核の剣いまだ納めぬ大国の空につながる広島の空
15
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KEN
うたたねの 夢の色して 韓藍は 時卷き戻す まなこの奧で
12
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名鈴
伝へ聞く 妙薬すでに 世から失す どっと群るるは あさましきかな
15
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樟明子
霞む町海の向かうの火山から風に灰のせ傳言のあり
8
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ななかまど
かぶりつくトマトに残る濃き味に名前のありぬ浅野けっさく
13
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