名鈴のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
接近を羽音で諭し藤棚のミツ守り抜くマルハナバチよ
17
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ななかまど
夕やみと棚田はみんなわれのもの邪魔をするなと恋路の蛙
12
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萱斎院
さつき闇花たちばなの香もあせて 風もかよはぬ袖のしがらみ
11
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うすべに
小夜ふけて香りひそかに桐の花 闇にほのかなきみの筝の音
10
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横井 信
ミニチュアの紙で作った鯉のぼり ぽつんと飾る小さな机
10
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灰色猫
君は問え求めた夢が幻に帰するとしても疑問符であれ
7
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灰色猫
飛び出しておいでよ君のモンスター醜くたって愛してあげる
11
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灰色猫
時々は廃墟となって時という荒ぶるものを感じていよう
6
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灰色猫
ただ一度わたしを拓き閉ざしゆく風が知らせる夏の警笛
8
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び わ
風薫る八十八夜野も山も人の世界は吹く風強し
8
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藤久崇
これよりは 種をまくなる 皐月かな 蓮のみ芽や 空へ伸びゆけ
8
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舞
散るのちに青葉の桜朽つのみのひとの身悼み花ぞ降り来る
10
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ガビー
君をふいに傷つけぬため立ち止まる 胸の内なるカッターナイフ
6
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卯月
もう別の生き物だからわたしたち線を引くのが巣立ちのかたち
2
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松本直哉
ああ五月初聖体のこどもらのころもの白く薔薇咲きいづる
4
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夏深
湖にもう一つの陽の昇りしも照らしきれなき明日の行方
6
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リクシアナ
賑わいも宴も無けれど春の暮れ花はただ咲く誰がために咲く
13
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ななかまど
泥の田に餌をもとめて飛びいれば黒き鳥とて汚れしものを
9
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滝川昌之
アルバムは見返す日々のものでなく増やせた日々の尊さと知る
15
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KEN
蛇舅母は 梵字の形 木漏れ日に 野辺の板碑で 曼荼羅を説く
9
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