夏深のお気に入りの歌一覧
可不可
きのふ春が立ち止まってるの見た スクランブル交差点ど真ん中
9
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飛和
自分へのご襃美ひとつ選ぶなら琵琶湖疏水の貝殼がいい
6
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飛和
窓枠に足をかけては眺めたる天がわたしの共犯者なり
2
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時計台
デューラーの描く手の如 冬空に メタセコイアは何祈るらむ
8
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滝川昌之
スルメイカごとく干されしストーブに合戦後の子らの手袋
16
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へし切
諍ふも歩むに難し 北風に 負けじと 身を前に屈めむ
8
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ひげじぃ
電線に福良雀の寄りそいて湯気立つ雑煮ぬすみ見ており
13
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横井 信
踏み切りをひとつ越えれば用水に薄氷張る風の抜け道
10
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千映2
我が庭は一番に咲く海棠のピンクの花が聖火となりぬ
11
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芳立
倒るともなほ建てゆかむいま十とせふるさとにまた高き槌おと
15
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へし切
うぐひすの来鳴く春べは うららかに 花の香にほふ故郷の山
17
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艸介
堰を切り落ちくる天ぞあやしけれ まだ春先の花も見ざるを
15
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葛城
春闌けて隣家の垣内の山茶花の零れるままに地を染めにけり
17
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ななかまど
生きめやも欅の樹頭の老鳥は見晴らし台を今朝も譲らず
16
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ななかまど
疫病の退散あれば声高に春の坂道駆けたきものを
10
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うすべに
沈丁花 闇に香れば西空に名残惜しげな冬の星たち
13
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滝川昌之
一発で決める結び目ネクタイはその日の業の重きに硬く
16
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横井 信
ただ風の冷たく残る夕暮れに雪のなごりの雲はかがやく
14
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舞
月なくに雪ほの明かりいず方へ訪ねてゆくや雪鳴りの音
10
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葛城
雨上がり雲の切れ間の光芒に芽ぐむ音きく春隣りかな
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