夏深のお気に入りの歌一覧
うすべに
銃を取るあなたの指は昨日まで 孫の頭を撫でていた指
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猫谷しゅう
おろしたての靴はちょっぴり恥ずかしく花びら敷いた道をゆくよう
13
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ななかまど
声が降り影が走りてわが上を春の浜辺に天かける鷲
12
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時計台
蛇口から水飮む猫の舌先に 春の光がやはらかに舞ふ
9
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舞
ヤン衆らの網引く声も今昔白き群来の海ゴメのみの鳴く
6
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横井 信
昇りくる朝のひかりに背を伸ばし踵を鳴らす春の玄関
10
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へし切
いつの日か 戦火に荒れし大地にも きっと花咲く ひまわりの花
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恣翁
カーテンを洩れたる春の陽の中を 妖精のごと 塵ぞ舞ひける
14
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横井 信
ポケットにかじかんだ手を突っ込んで見上げる空に星はまたたく
12
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滝川昌之
陽射しより影が優しくなる午後は大地が安堵している春を
14
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茂作
彼方此方に畑の主の戻り來て 支度始める春の草片
14
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里香
あまりにも 月がさやかで あまりにも つめたい手だった 救急外来
15
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里香
「泣いていい」いろんな人から聞いたけど 一番似合う 母親の声
14
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飛和
カレンダー捲るの忘れた如月が駆け足で春に飛び込んでゆく
7
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つばす
冬寒ももう直ぐ終わると花時計 刻みて蕾息づきをり
7
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舞
あの刻に君と僕とが居たというかすかな証し卒業写真
7
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ななかまど
色のない大地に灯る黄のしずく花と知りせば夢さわぐ春
14
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横井 信
月曜の霜降る道を歩き出す夢へと向かう自分の歩幅
11
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滝川昌之
ワイパーを両手のごとく降参と挙げた車に猛き雪雲
14
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茂作
溶け出した春の光に包まれて 梅の梢に淡き紅色
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