夏深のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
雨宿り 淋しがり屋の軒先がまだ行くなよと溢したしずく
21
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横井 信
心地よい風は抜けてく草原の雲に隠れた欠けた日輪
11
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横井 信
夏を待つあせる気持ちに紫のつぼみの緩む梅雨の朝顔
16
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ケンイチ
寝ころべば生まれたばかりの風が吹く無限に広がる青との間に
26
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舞
木洩れ日は柔らかに揺れ前をゆく妻の背にふる雪降るように
7
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洩矢転石
パクチーが食べられなかったあの頃のぼくに戻ってきみに逢いたい
2
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えんとつcafé
自転車にのれた瞬間ともだちのリストに風も入れる小三
18
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横井 信
強くなるひかりは夏を連れて来る両側に咲くさつきの並木
15
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えんとつcafé
砂浜に捨てられている揺り椅子にときおり風が座りては去り
20
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舞
ささやかな神話ひとつを聞くごとく花の名ひとつ教えられたり
17
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滝川昌之
哀し気な半旗と映る鯉のぼりステイホームのベランダに在り
20
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滝川昌之
戦時下とたとえて耐える荒れ世にも咲く花ありと道の躑躅は
20
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ななかまど
たかだかと空の青さを告知する春の雲雀が点になりゆく
14
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滝川昌之
塩漬けの桜うかべたお茶づけを今年の春の締めとかき込む
21
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ななかまど
過保護とふ重たき言葉きょうもまた妻は投げこむ洗濯槽へ
13
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KEN
稚児抱き 風にそぞろの 黒髪に せめて飾れと 桜ひとひら
17
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えんとつcafé
正確に風をとらえる少年のはねた寝癖が指さす航路
16
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普徳亭大崇
咲き初める うちから散るは 桜かと 見たれば空に 舞し雪かな
8
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普徳亭大崇
降る雪か 散るる桜か 玉桙の 道にぞ白き 毛氈を敷く
8
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ななかまど
一条の光となりて走り来る帰れぬ街に鉄の道ゆく
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