夏深のお気に入りの歌一覧
うすべに
引率の上級生は照れながら くまの模様の手作りマスク
11
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あかつき
おろし金に立つ大根は辛くて心亡くしてすり減っていく
6
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舞
牛飼いの馴れぬ梶の音澪つくし天の原ゆく機織の音のもと
10
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滝川昌之
氾濫も天の川ならあふれ出す星よ俯く被災地に降れ
19
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ななかまど
ワタスゲの白を渡りて吹く風に時は行くとも遠き日の夢
13
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あかつき
ささくれて指環をくぐる時を待つ冷えきった左手の薬指
6
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朔夜
雨風の激しき窓に背を向けて君の安否を問いかける午後
12
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紹益
コロナ禍に 無情の雨が 降り注ぎ 流されてゆく 平穏な日々
10
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横井 信
歩くほど心の中は片付いてそっと染み込むハンカチの汗
11
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ななかまど
言うことはなにもいらない一枚のざる蕎麦食めば喜多方の空
11
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弥栄成就
半月を 見るぞ寂しき 君なくば 吾が身半身 欠けると思えば
16
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普徳亭大崇
鎌倉に 来つ音を聞くは 鶯の 谷山遊ぶ 戯れの声
6
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KEN
南天の 散り花織りて しろたへの 無垢を裝ふ 女郎蜘蛛かな
11
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横井 信
ゆったりと流れる風を手に取って草笛を吹く葉桜の路
16
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江儀
人のみな眠る夜中の街の上ひかり眩き火球かけ行く
10
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ななかまど
はびこれる白く匂える十薬は母亡きあとの新たな店子
13
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ながさき
年老ひて たまに空しく 想ふとき こころ震へる 言の葉に逢ふ
14
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滝川昌之
微睡みの君の氷が音合わすテラスのティーと大瀧詠一
15
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ケンイチ
地の底のかつての海の呼びごゑに応ふるごとくそぞろ雨ふる
9
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ケンイチ
梅雨雲を捲った底にある青が夏の仕様へ更新されをり
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