綿釣のお気に入りの歌一覧
灰色猫
慈悲深い神様たちが争ってじゃんけんぽんで国が滅びる
12
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千映
丹精に育てた皐月の鉢投げた父の形相別人となる
4
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律
教室は白霜の窓に閉ざされて 静かな森のような5時限
43
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ななかまど
汚染土を重たきようにトラックは乗せてゆきたり核の憂いを
8
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遠井 海
かみさまに押し付けられたハズレくじ他人はこれを運命と呼ぶ
17
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うすべに
指先が 世界のすべてになった夜 うつつに帰る雨はみぞれに
39
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灰色猫
絡めてはいけない手と手を絡めたの蜜を求める徒花だったの
17
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千映
仏壇の中から母の手が伸びる供物の柿に「好きだからさ」と
6
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里香
枯れのこりすすきの影の揺らぎつつ 水面をすべる落葉の空
5
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滝川昌之
良くもない悪くもないの日常は「特筆無し」と記す好日
18
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千映
ご近所にデイサービスの車増え吾もそのうちと鏡を覗く
5
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ふきのとう
追憶は残酷なまでによみがえりガラスの言葉刺さりしままに
26
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名鈴
地獄にて 生くることには 意味あると 彼と同じくや 我はえ言はぬ
4
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詠み人知らず
欠けたもの補う事も約束も果たせぬふたり月は見ていた
4
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詠み人知らず
ぬけだした六時間目の図書室の星座図鑑で見ていた未来
47
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沙久
「最後はね、人間性だと思うんだ」貴方の言葉を私は生きよう
22
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灰色猫
木炭と光と影とパン消しとトルソーを追う白い指先
20
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夕凪
才能は無いと知っても歌うのだ。それで私は救われるから。
11
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千映
貫禄は歳と体重それだけで収まらずして陽気な暮らし
9
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灰色猫
なにひとつ成すこともなく誰ひとり愛せぬままの星も光れよ
305
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