綿釣のお気に入りの歌一覧
洩矢転石
今きみに追いついたのは歳だけで「これでいいのだ」なんて言えない
4
もっと見る
詠み人知らず
表札は変わらぬままのあの家はあるじは亡くて子も嫁ぎたり
24
もっと見る
横井 信
ひび割れた桜の幹に手を添えて振り返り待つ君の足音
16
もっと見る
里香
花似合う後ろ姿は君ならで風の冷たさいやまさるかな
7
もっと見る
名鈴
きょうだいも おじおばいとこも ないこども めずらしくない いまのよのなか
11
もっと見る
灰色猫
また今日も友らは夢を追うのだろう本へと逃げるぼくを残して
19
もっと見る
灰色猫
灰猫はゆるりゆるりと丸まりて毛布のなかで春を夢見る
24
もっと見る
千映
茜空ゆっくり眺められるのは介護の日々が過去となるから
10
もっと見る
千映
新入学子の数増えて喜んだ町内爺と婆の集まり
7
もっと見る
灰色猫
終焉が異端審問だとしても私は私の歌を歌おう
14
もっと見る
恣翁
軒に干す大根の葉の 乾きぬる音ぞ 夕べに紙揉むごとき
16
もっと見る
里香
首里城のほのおがいつか広がりていのち焼く日が来る足音
10
もっと見る
春咲
令月の和らぐ風に薫る梅 春告げ鳥の聲も高らか
11
もっと見る
滝川昌之
ノールック欲しいところに酒を出すドンピシャパスを心得た妻
20
もっと見る
名鈴
心知る 日の本一の 道の人 心 魂 知らずと言へり
10
もっと見る
へし切
戦とて誰が望みて死に行くか平和の在るは散華の上に
271
もっと見る
横井 信
秋の陽に揺れる電車のつり革を掴み損ねた僕の左手
10
もっと見る
秋日好
挨拶をこのまま一生しないかと暗澹とする秋の旱魃
10
もっと見る
灰色猫
軽やかにとんとんとんと包丁は朝の目覚めのやさしい音色
15
もっと見る
夏深
強がって真紅のバラで鮮やかに飾りましょうか辛いだけの日
13
もっと見る
<<
1
|
2
|
3
>>