詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
横井 信
締め切った窓を開ければ冷えた風 空へと昇る大きなけむり
12
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滝川昌之
列島に等圧線が縦並び冬型きつく鉄格子ごとく
19
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滝川昌之
ドキドキの大なわ跳びに入れたら褒めてもいいよ自分の勇気
18
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名鈴
生ひ成れる 子の生まれし日 思い出で 苺菓子買ひ 夫と静かに食ぶ
13
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ななかまど
冬の木に花鶏むれ来て休らえば春を呼ぶかにひとしきり春
18
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灰色猫
灰猫はゆるりゆるりと丸まりて毛布のなかで春を夢見る
24
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滝川昌之
距離おいて眺めるくらいがちょうどいい冬の海でも巣立った子でも
23
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ななかまど
味噌汁の味噌いれる音聞こえれば止めねばならぬ二度寝の夢は
14
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うすべに
ガード下 壊れた傘がうずくまる 貨物列車の音のさみしさ
11
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名鈴
朝まだき 暗く冷えいる 小正月 邪気を払はむ 小豆粥召せ
15
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横井 信
まだ僕は刈田の中で見上げてる朝陽に染まる遠い雪山
18
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ななかまど
忘れたきことの一つの災害を忘れぬように末々までも
15
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ななかまど
連れだちて去りたる梅の枝さきに揺れ残りたり春を待つ日に
13
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へし切
名にし負ふ 花ぞめでたき福寿草の 君のしあわせ 祈る初春
19
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へし切
越前の荒ぶる風に耐えて咲く 人も斯くあれ 水仙の花
26
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名鈴
晴衣を 着て友だちと 人ばへす 祝ふ日なれば 笑みて見許す
9
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つばす
箸休め七草粥に梅入れて さらりと食す質素な夕餉
11
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コタロー
冬空の雲の切れ間の丸い月隱れ現れ隱れ現れ
12
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千映
母の身の一部になりて補聴器は母なき今も捨てきれずいる
12
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名鈴
こは狩りぞ 言ひて若草 摘む君を まばゆく見遣り 恋ひ初むる野道
14
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