螢子のお気に入りの歌一覧
ケンイチ
風月を忘れ動かぬ窓ぎはの未だに雪の降らぬ鈍ぞら
15
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聴雨
蒼き星ま白き月のささやきを眠れぬ夜のまくら辺に置く
16
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たんぽぽすずめ。
いまもなを野辺に残りて忘れえぬ紅引く如き秋あかねかな
22
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たんぽぽすずめ。
帰宅して眠れる君へおはようと送れば月が囁きはじむ
14
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新田瑛
花束の花は枯れても花束の束は枯れずにいつまでも残る
2
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新田瑛
わたくしをゆるせないならもっとずっと遠くに捨ててくればいいのに
6
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蒼井 月子
あのメールさえも重たい夜があり「選択」「削除」指がついばむ
12
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紫苑
十六夜のはつか欠けたる疵ぐちに口風琴の掠れては滲む
14
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紫苑
ミシンもて布巾縫いをる寂しさよ午睡の猫の傍らにゐて
13
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ケンイチ
はるばると日のぬくもりを全身に蓄へ新た生命をひろぐ
6
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ケンイチ
どこまでもつらぬくあをに満たされて甦へりゆく小春の空に
13
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ケンイチ
ただ空の青たふとかる小春日に忽ち満つる生命の清し
6
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聴雨
いざよひの月のやうなるかの人は今宵いづこの空を漂ふ
8
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詩月恵
君の手でじわりわたしが溶けてゆく十六夜だけが知っている恋
9
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浅草大将
ぬばたまの夜のしじまに雨冷えて我に葡萄のひと房もなし
12
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つきの
君といた思い出やさし離れても忘れな草の揺れるあぜ道
15
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まるたまる
片隅をぼんやり照らす存在だあなたのための太陽になる
8
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ケンイチ
圧し掛かる冬を逃るる空はなし嘗ての風はいづこに迷ふ
10
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ケンイチ
託すべき月なき夜は手のひらにたふとき星を蘇へらせて
13
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詠み人知らず
「秋の野に帰りたかった」とつぶやいた林檎のうさぎテーブルの上
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