螢子のお気に入りの歌一覧
聴雨
つぶやきと深き愛しき雨音とあの懐かしきうたは重なる
12
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紫苑
横時雨しぶけばかすむ庭さきに標なるかの白すみれ咲く
15
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花梨
嵐吹く峰のもみぢは逆巻きて流れゆくなり風のはやみに
19
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芳立
春たちし日より十月の旅をきてかへりみすれば百くさの咲く
16
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横雲
亡き人を偲ぶ手紙の一文に声蘇り銀杏散りくる
9
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たんぽぽすずめ。
空掴む如き手をしたかえで葉を地上へ戻す雨優しかり
14
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紫草
君がむく形いびつな林檎こそ 美味いと思う午後のひと時
16
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浅草大将
末思ひ眠れで閨にこもりぬの行方しらじら夜は明けむとす
10
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翡翠
鈍色のうすぎぬ揺るる今朝のそら忘れ野菊もはかなげに濡る
8
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falcon
鴛鴦が錦を裁ちてすべりゆくあとの水面にまた散るもみぢ
14
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芳立
過ぎたるも足らざるもなき未完成交響曲にみのりあふるる
11
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詩月恵
友達や家族に紹介できなくてふたりぼっちな恋だったこと
10
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聴雨
侘しさに月なき窓を眺むれば君よりとどくふたたびの雨
21
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詠み人知らず
返信が来る度思い知らされる私達はもう 赤の他人と
3
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翡翠
年老いてなお寒き朝畑の人の鍬先確かに土うねり起く
16
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翡翠
電飾の線に縛らる木のあはれ 泣きたい夜も有る身思へば
4
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紫苑
嵐吹くひと夜の過ぎて地下鉄に洗ひし狗の臭ひ籠もれる
7
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薫智
繋がっているような気がしてたけど僕らの糸は赤くなかった
11
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紫苑
クリスマスカクタスのはや綻びぬ一年を経る熾の羞しき
7
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紫苑
不意打ちの雨音の鋭しうばたまの闇に潤ぶる隙穿ちつつ
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