螢子のお気に入りの歌一覧
栞
カサコソと乾いた音を鳴らしつつ地面を転がる落ち葉と歩く
4
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モニカ
大好きと君の背中につぶやゐた言葉は散り散り冬の彼方へ
14
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紫苑
日の差せる淀みの面にしらしらと魚の形なす骨のただよふ
8
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東大寺
友逝きて 師走の街に 雪が降る ほんのわずかの 白い葬列
8
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falcon
ゆくりなく落ち葉捲きあぐつむじ風あえなく止みてもとの陽だまり
16
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浅草大将
忍び逢ふ一夜の床もさむしろに今朝は纏へる雪のきぬぎぬ
15
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ほたる
夕焼けは心にみのる熱情をとろとろ溶かすぬるめの紅茶
15
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翡翠
投げ入れの花瓶の釉は流れおり二ひらの葉の影淡く浮く
7
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紫苑
夜なべすれば凍ゆる御手の尊かり君わが軆にそを温めよ
15
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光源氏
石山のゆらく紅葉ば艶めきて君待つ宿に月は渡れり
12
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聴雨
おほらかな小春のゆふべに浸む月臥しゐる母を見守り給へ
20
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詩月恵
湯涌なる山ふところの冬晴れに夢二の恋の欠片を辿る
10
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樹果依南
言の葉の編み目の数を間違えてマフラーは今日も歪に伸びる
4
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翡翠
ひと粒が銀杏のひと葉散らしつつ夕べのあめは氷雨になりぬ
5
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紫苑
烏羽玉の夜に纏はるる木の葉髪わが人生にし何か残らむ
11
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まるたまる
沈黙はどんな意味にも受け取れる君はいつものポーカーフェイス
14
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詩月恵
1ピース足りないパズルいつまでも完成できず終われない恋
13
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七色コイン
そう俺はあしたのジョーにもなれないで、燻っている残り火なのさ。
18
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翡翠
寄り添ひてもみぢを狩ればあかあかと過ぎし恋さへ燃え出でにけり
10
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紫苑
言ひさしの言葉は脆く結晶し電気ブランのグラスに沈む
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