バロンマンのお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
薄暗き常緑林に ちんまりと無垢に生ひたる雛の錫杖
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詠み人知らず
台所事情 知らずて駄々こねて 母困らせし童女のころ
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詠み人知らず
散財し物揃えれば最早満ち 氷浮きたる情熱なめり
7
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詠み人知らず
夫逝きて病児とふたり 逞しく明るく生くる母の強さよ
16
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夢士
寂し気な傘に近づく人影の去りしその後ビニールの傘
14
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夢士
小雨降る秋の夜長の村祭山車に引かれて虫の音聞きて
18
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夢士
雨あがり座席にぽつりと寂し気な青き絵柄の雨傘ひとつ
15
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夢士
涼風にのりて聞こゆる囃し音彼方の杜の祭りも近し
16
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夢士
箱根路の石仏めぐり秋の空銀の穂なびく湯坂路を往く
12
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千映
口角を上げれば少しほうれい線隠れる気がするこれでいいのだ
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千映
行きつけぬ病気見舞いの連続は病人よりも疲れると知る
15
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千映
退院日 茜の空に包まれて千五百歩ゆくり愉しむ
15
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KEN
つるはみの落ちる音こそ寂しけれ秋の衣に心染め行く
28
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び わ
南天を抜いて紫陽花植え替える感謝尽きぬが許しを願う
12
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び わ
雨の中こうもりさして人が行くしとしとぬれて朝顔の花
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舞
月のみは静かに照らすネオンなき北のすすきの大なゐの夜に
14
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舞
華やいだセーラー服の乙女らも母となるらん命かけつつ
15
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秋日好
土曜午後狐横切る芝生には少年五人が何故か手を振る
14
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詠み人知らず
秋風とブナの回廊分水嶺登れば凛と作州富士が
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ざつ
あのひとに買ってあげようりんごあめ街灯に照る頰は紅色
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