バロンマンのお気に入りの歌一覧
夢士
六廻る亥の年迎ゑ指折りつ吾が道照らす孫の標識
16
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横井 信
昆布巻きへ染み込む味は滑らかに口の緩んではじける会話
13
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へし切
初春の夢に待たるる宝船 千代とも願ふ 平かな時代
16
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もどり
切り詰めた爪にひそかにベージュ色を塗って私は息をしていく
5
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可不可
長たらしい手足からめて繭に化る 目ざまし時計は息の根とめて
8
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KEN
豬を打つ 彈音響く 山の寺 佛の笑みに 留まる冬の陽
12
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舞
冬の夜ペチカ無くとも身を寄せて静かふたりで聞く雪の音
9
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詠み人知らず
建物の解体眺めまたひとつひとの時代の晩秋を知る
9
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西村 由佳里
玄関に手作りリースそれだけで君とわたしの心浮き立つ
11
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灰色猫
越冬の準備のように山積みのカートのなかにクリームシチュー
19
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滝川昌之
葉が落ちて空の広がる境内に玉砂利 凛と冬陽をはじく
25
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可不可
レンヂまへ出くはした気まづさ 突つき合ふ湯気が溶かす
5
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うすべに
もう出るよ そう言ったのに待たされて ふわりと雪の夜空見あげる
14
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夢士
ビル街に「いしやきーいも」の声流るオフィスの昼冬の日溜り
10
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夕夏
だれかをおもっていきていけることがしあわせとかんじるこのごろは
4
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へし切
「しあわせよ」君が言うから 僕もまた そうなんだよと手を胸に当て
17
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秋日好
生垣の裸木透ける冷た陽に雀丸まり朝の会合
13
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秋日好
あと三分 雨の降りだす帰宅路も 君 家に待てば灯ともりて
15
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ななかまど
障子戸を冬日のかけら入りきて母の好みし籐椅子の向き
15
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詠み人知らず
年の瀬にあと幾たびの夕焼けをじっと長閑に見れるだろうか
10
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