日置鳩子のお気に入りの歌一覧
角谷守
ニーチェ読む少女は歌壇に名を連ね不良少年警官となり
11
もっと見る
千映
秋薔薇に「こころの準備できましたか」言われたような今朝の一瞬
18
もっと見る
角谷守
中庭は哀しからずや壁面の卒業製作あめにうたれて
9
もっと見る
滝川昌之
差し出したカイロ代わりのコーヒーを君の小さな両手が包む
30
もっと見る
へし切
流れ逝く時のまにまの吾が身かな風にたわむれ星と語らふ
24
もっと見る
吉野 鮎
通るたび汚されてゆくうらぶれたポリボックスの赤き座蒲團
16
もっと見る
千映
ありえない額縁から虫出てきたと父の異変はその時始まる
12
もっと見る
吉野 鮎
錆びつきて鞘拔けぬ太刀日ごとにや移り棲む家に埃積むに似て
18
もっと見る
風橋 平
なお暗い新聞受けに紙面から落ちてきたのが明日であるはず
5
もっと見る
石川順一
熱きお茶知らずに口に入れて居る愚行の夕餉芋の天ぷら
17
もっと見る
秋日好
ロータリー逆走してる車ありみんな上手に避けては進む
15
もっと見る
灰色猫
若草の芽吹く野原を歩みゆく踏み潰しつつ巨人を生きる
16
もっと見る
ふじこ
泥濘に隠るる涙掬いあげ胸に抱くか乾き砂子よ
16
もっと見る
藤久崇
朝の陽は かくもうつくし うす紙の 白きに映る 一すじの青
6
もっと見る
九條千鶴
いつのまにか姿を変えていく街に取り残される私のからだ
7
もっと見る
九條千鶴
誰一人気遣う人のない町で咳き込む体を抱え歩く
7
もっと見る
へし切
暗闇に誰が泣く声やもがり笛ひとり聞く夜は膝を抱きぬ
24
もっと見る
滝川昌之
日常の人出にもどった「江ノ電」に七里の浜も凪ぐ休み明け
33
もっと見る
夢士
冬日向ビジネスバックぞろぞろと飲まれ行くさき展示会場
15
もっと見る
ハナアルキ
水槽のメダカの息遣い以外 何もかも死んでいる夜の学校
6
もっと見る
[1]
<<
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
>>
[83]