横井 信のお気に入りの歌一覧
夕夏
けびょうにゅういんそれよりもころなならじしゅりょうようでしばしきゅうよう
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夕夏
おおぜいとひんぱんにとのとりちがえしゅうちゅうてきとかんせんしょうは
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灰色猫
灰色の君の世界を今夜だけ彩る花火となって咲きたい
8
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灰色猫
鈴虫が眠りの鈴を終えるとき私の秋がまぶたをひらく
3
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里香
もっと良く噛めばよかった 溶けるほど あの時だけの 幸せの味
9
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うすべに
隠れてた つぶやきながら葉陰から母の手の中黄色いゴーヤ
7
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滝川昌之
しな垂れる向日葵に乗るカマキリは斬首の刑の執行官なり
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ななかまど
老の影ふたつ揃いて極楽と椅子に午睡のわれと老猫
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へし切
今さらに 賄賂に揺れる五輪かな こころの空に秋風ぞ吹く
9
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凌霄花
連なりし三座に煙り立ち昇り狼煙の如き吉備路の浪漫
10
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只野ハル
雨上がり蝉も蛙も聞こえない鳴いているのは秋の虫たち
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狂い咲き
休み無き 日々に課さるる 学業の終わりは見えじ 格闘の日々
8
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灰色猫
仰向けの蝉を拾って問いかけるあなたは愛し愛せましたか
8
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灰色猫
授かった翅を震わせ生き抜けぬ私は鳴かない蝉を生きてる
8
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風小僧
今ここで死んでたまるか一匹のハリセンボンが腹膨らます
7
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舞
秋桜は吐息するよに身を任す愁いをふくむ風は優しく
7
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茂作
髮落とし男の子裝ふ乙女らの 哀しき思ひ如何ばかりかは
13
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茂作
屋根裏に潛みて災い逃れたり ソ連の兵を母は語りぬ
14
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夕夏
にてるかなにちろふかしんろちゅうふかしんぐんじぶっしのこかつのち
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狂い咲き
皺のよる 白き袖には 袖通しぬっとあらわる 黒き腕なり
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