ふじこのお気に入りの歌一覧
蔓葵
風さむみもみぢの錦きてみればひとなみたたぬ木の下ぞなき
8
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葱りんと
玄関に 座す猫に問う 行きたいの? 首横に振れ 幸せだろうが?
15
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横井 信
何もせず 過ぎてく時間 寝転がり 溜まった疲れ 癒やす休日
14
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せみど
今晩も布団にころぶ二つめのまくらに半畳与えてしまう
3
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近江の人
朝刊を広げる匂いと紙の音朝一番の楽しみであり
5
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び わ
待つという言葉の意味を実感す年相応の自分がそこに
9
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とはと
萼に触れ引いて傾き柿の実は父の話に頷き戻る
7
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舞
いち葉のひらりと落ちて暮れる秋酒も静かに影と語りつ
16
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石川順一
風呂に居て四十一度は妥当かと三十七度を四度上げたり
9
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灰色猫
零れゆく涙の海に沈んでは呼吸の仕方を思い出せずに
15
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灰色猫
淡海をつがいで泳ぐかいつぶり子らを背に乗せ冬を待ちおり
23
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灰色猫
憔悴し言の葉ひとつ生み出せず新たに湧き立つ渇望を待つ
20
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詠み人知らず
夢語り歌ひ詠ひつ笑まひては 支ふる君こそ太陽であれ
17
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詠み人知らず
ぐーの手も 食べちゃいたいほど 可愛いって気持ちが湧いた 新米の姉
12
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吉野 鮎
錆びつきて鞘拔けぬ太刀日ごとにや移り棲む家に埃積むに似て
18
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吉野 鮎
隱れ棲む日日は疎まし金盞香かせ顰めて無月のしんしん
10
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吉野 鮎
流れゆく流されてゆく冬空の雲の意匠は意思あるさまに
21
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恣翁
緑青ゆ古びし色の湖や 心臓をすら 凍えさせなむ
21
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ラベンダー
氷雨降る 濁り空飛ぶ 鷺が二羽 早く着け着け 暖かな巣へ
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詠み人知らず
初雪が 軒下に垂れ 干し柿の 赤い実さらす白の吐息へ
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