詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
灰色猫
善でもなく悪徳でもない知性という道具をぼくら持てあましてる
22
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灰色猫
千年を生きる楠には僕たちは儚い砂粒ひかる砂粒
19
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灰色猫
美しき筆跡を持つ歌詠みは杏の花を手帖に零す
32
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恣翁
蓬髪ぞ 一思ひにし截ちつらむ 雨暖かく 降り続けるに
19
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滝川昌之
大宰府の数輪となる飛梅になごり雪ふり見まちがう白
18
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灰色猫
魂はこの世とあの世を行き来して磨かれたのち珠となりけり
23
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果禾緒
白天の隙間から舞い降りてきた一夜の踊り子 雪と眠る
7
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藤久崇
日を浴むる 梅咲く汀に 子の和く 遊べる春の 世やな絶えそね
21
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恣翁
風雅なる 樒の花の寂しげに 見る者だにも 顫へさすらし
22
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灰色猫
さらさらと母が流せし言の葉に想い偲ばす曲水の宴
29
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恣翁
春めきて黒ずむ水に 泡沫ぞ 欠伸をすがに 遅々と流るる
23
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灰色猫
病にてともに登るは最後だとはきはき語る父の背を追う
34
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星子
幸ひは君が御手より落つる砂掬ひし後は君が御手より
18
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なかしぃ卿
春来たり顔覆いたる薄布の奥に秘めたる愛し横顔
9
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恣翁
あどけない 瞳の奥の 無自覚な 悪意で誰かを 傷つけるんだね
69
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滝川昌之
妻が消す誕生ケーキのローソクの半分二人で生きてきました
28
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灰色猫
陣屋にて忍び音を吹く敦盛の最期を知るや青葉の笛よ
23
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灰色猫
雪のなか埋まった林檎が夢を見る(はるはもうすぐわたしのイブよ)
22
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果禾緒
背を寄せて静かに雨に濡れているただそれだけの雀のカップル
9
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