きりあのお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
会話からこぼれる訛り東北の緑の夏の約束交わす
8
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庭鳥
花束は好きだけれども我が家には花瓶は無いのブリザーブドで
8
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さめ
ひどい朝焼けだがこの世の終わりではないらしい 夏が開くらしい
3
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まるえふ
若き日に評論家にはなるなよと恩師の言葉戒め生きる
5
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まるえふ
長旅に心も少しささくれた今もう一度号泣したい
14
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さる
わが孫を迎へにゆく幼稚園へひとつの傘に並びてあるく
5
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百花(ももか)
荒れ庭の水の滴る紫陽花の蕾亡くした人を語りき
7
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falcon
銘仙にたすきかけたる母うたふ調べなつかし梅雨晴れの空
12
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falcon
とふひとの塩瀬の帯に百合かをり白き日傘は紬に揺るる
16
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おおみはじめ
貸し出した笹井宏之歌集には歌が添えられ戻りくるらし
19
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粕春大君
忍ぶれど落つる涙を嚥下るす愚痴こそ巌根の露ぞ絶えざる
17
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只野ハル
へこんでるロッカーのドア指の傷握りしめてた哀しみの痕
5
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芳立
菅の根のみだるる沢の音たてばゆくへも知れぬ鳩のかげかな
13
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紫苑
ハイフェッツの調べに燻るタナトスを知るや夕べの白き小石は
11
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後藤郁弥
またねって言葉が好きだ さよならじゃないそれはもうつぎの約束
5
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ねずみ
自由とは 自らの責 背負う道茨しげゆく細き白線
4
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みみ松
教室で蕗の苦さに母の顔思い浮くべし夏服の吾子
20
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恣翁
黒柿の 扇子の骨を 一つづつ 出し入れしては 棋士の熟慮す
21
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半格斎
乙女子の髮の飾りや山藤の花はゆらぎぬ初夏の風
19
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三沢左右
海ひとつ銀の匙もてその口にそそがれし日を誰か知るらん
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