鈴木たとえばのお気に入りの歌一覧
西村 由佳里
もう少し歩いてみようか二つめの峰へと続く笹やぶの道
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ゆりこ
実家にて任されたこと姪の風呂、姪の歯磨き、黒豆の番
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絮谷新
たましひを孵す容噐や積乱雲入り日覆ひて輝きたれば
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村上 喬
コットンのシャツたなびきぬ夏空に置き忘れたるごと雲一つわく
40
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絮谷新
おとうとの翼を湖に浮かべては凪の鏡の深き夏空
21
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絮谷新
壊されてのちの廃地に残りたる行方を持たぬ非常階段
21
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詠み人知らず
淡きことアガパンサスの花のごと遠く慕ひてゐたき人かな
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工藤吉生
二十秒ほどの電話をあなたから切られて夜の部屋の中央
6
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野々花
モナリザに習ったような微笑みの母の遺影に届く冬の陽
106
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もり
腐りかけバナナの匂い充満しふくよかな女に抱かれたくなる
7
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西村 由佳里
星々を産むかのごとく線香の花火ぽとぽと闇の地に落つ
12
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灰色猫
アスファルト照り返されて白き肌恥ずかしそうに真夏へ向かう
25
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いわなおいびと
工場の梁にいつしか巣作りし野鳩の一羽今朝とび立ちぬ
15
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紫草
大地から草引きはがすその寸時無想無念の勢いが好き
8
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桜枝巧
例えれば恋告月の浮かぶ下君の小指の爪を切ること
6
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絮谷新
青リンゴ熟せぬままに捥がれ落ち新緑深夜の四月革命
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