祈り花のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
不自由と感じる日々の繁忙もいつか愛しく偲ぶだろうか
26
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恣翁
切れ切れな 透かし模様の 荒びし絽に 羽衣片しの火取蛾寝なむ
23
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inosann
伊之助の「のこった」の声に嘉風は張り手に構わず突進したり
18
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滝川昌之
友人の喪中はがきが届く夜はまずい酒だと寒空にらみ
24
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へし切
さざんかの花は垣根を赤く染め曇るこころの 空 晴れやかに
26
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元親兄貴
吐く息が白さ増してく冬の朝背中丸めて行き交う人々
17
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inosann
「過保護だね」という声かるく受け流し三十路息子の新居をさがす
22
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元親兄貴
ふと読んだ一首が我の街のよう すれ違う人 うたのわの友か
13
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へし切
消えそうな月も今宵に冴え返りふたりで見ている彼の世此の世で
24
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恣翁
咽を刺す夜気に 鋭く光りたる 二日ばかりの 幽かなる月
22
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滝川昌之
赴任した新米教師の眼のように汚れ一つも映さない冬空
24
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詠み人知らず
せせらぎの落ち葉の流れみおくりて去り行くものと行く秋惜しむ
18
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元親兄貴
闇の中 両目凝らして探しだす 雲の切れ間のアンドロメダを
18
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リクシアナ
日溜りで咳に疲れた身を癒す吹雪は去って熾火静かに
23
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へし切
流れ逝く時のまにまの吾が身かな風にたわむれ星と語らふ
24
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滝川昌之
差し出したカイロ代わりのコーヒーを君の小さな両手が包む
30
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ふじこ
幼き日寝込みし我に母が出す味噌たまご粥と桃の缶詰
2
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ふじこ
風は風吹き抜けるゆえ風になり 人は人ゆえ人になるらむ
17
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へし切
暗闇に誰が泣く声やもがり笛ひとり聞く夜は膝を抱きぬ
24
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恣翁
緑青ゆ古びし色の湖や 心臓をすら 凍えさせなむ
21
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