三蛙のお気に入りの歌一覧
リクシアナ
朝刊は雨の手触り日曜日ケトルの笛を茶葉選りて待つ
32
もっと見る
千映
緑濃き欅並木のシャワー浴び知らず知らずに蘇生されてる
26
もっと見る
野々花
幾つもの季節を重ねてたどり着く今日という日を風が縁取る
30
もっと見る
川島さかな
炭素です今は鉛筆やってます二億年前はいのちでした
5
もっと見る
むらさか
捨て猫をかくまうように肩を貸す 東横線でねむるわたしに
21
もっと見る
むらさか
野菜煮て高野豆腐に油揚げ 味噌で味付け ほぼほぼ大豆
11
もっと見る
藍子
初恋は窓からそっと見てるだけただみずいろの手紙を胸に
27
もっと見る
紫草
取り換えのきかぬものなどこの世にはそんなにないと思う雨の夜
24
もっと見る
紫草
母さんはかあさんだけどほんとはねそれだけでない顔を隠すの
95
もっと見る
紫草
でまかせのことばは風に飛ばされて誰かの胸の傷になるかも
22
もっと見る
灰色猫
なにひとつ成すこともなく誰ひとり愛せぬままの星も光れよ
305
もっと見る
林林
頭髪が言いたいことを言っているシャンプーされるわが手の中で
30
もっと見る
工藤吉生
夢を見ていそうな顔で眠ってる猫よもうすぐ冬も終わるぞ
13
もっと見る
舶女チェルシー
見るからに斜にかまえてる君に捧ぐダンクシュートのような告白
18
もっと見る
コーヤ
しとやかな香りただよう雨の中ひそかに咲きぬくちなしの花
118
もっと見る
リクシアナ
珈琲の香り染み込むカウンター誰かが掛けたジュークボックス
7
もっと見る
灰色猫
水神の 清水が滾る 渓谷で しばし月毛の 馬を休ます
31
もっと見る
灰色猫
愛おしい あなたの夢が 叶うよう 祈りの言葉を たくさん覚える
33
もっと見る
舶女チェルシー
決断をしたためる日は冴え渡る夜空に紺のインクをもらう
28
もっと見る
灼熱
秋物を引っぱり出せばポケットに今では行かぬ街のレシート
25
もっと見る
<<
1
|
2
|
3
|
4
|
5
>>