温のお気に入りの歌一覧
ほとり
細胞のひとつひとつをすみやかに正しい水でみたしてほしい
27
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ほとり
街という文字にかくしたさびしさをどうして君はみつけだしたの?
9
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ほたる
インスタントスープ程度に好まれて君を温める人でありたい
26
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ほたる
この時間一人うた詠む寂しさを自由と呼ぼう春はまた来る
31
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ほたる
幼くてまだ悲しみに気づかない少女のような春キャベツ食む
10
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ゆり
あやまちを忘れてしまう人間をやさしく照らす月のひかりよ
13
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ゆり
靴履こうドアを出るんだ重すぎる部屋の空気を風に捨てたい
14
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ほたる
春キャベツ幸福感も絶望も知らないままにやわくほどける
8
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ゆり
ベランダで目を閉じ風を受けて立ち水平線を飛ぶ鳥になる
31
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緑川夜枝
人魚ではない私たちもう泳げない 岸辺に着く夢だけを見ている
4
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風花
期限切れ食べられぬまま棄てられず 冷蔵庫の中冷えていく恋
40
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林林
「今回の遠足いろいろあったよぉ」「何があったの?」「ママには内緒」
27
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林林
父もまた心に穴が空いたまま夏野菜の苗買い求めをり
22
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守乃みさと.
桜咲きひらりひとひら掴めたら私よ進め君に飛び込め
30
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環
山吹の花びらがゆらめいてゐて風は風としてそれはそれとして
4
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環
この町の駅舎のライトに照らされてひとりにひとつずつ影はある
11
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環
とことこと身体の軸をみださずに扉のしたへきえてゆく ねこ
4
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あまおう
前線とあいさつ程度の返信に なかなか雨が降りやみません
22
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文月郁葉
肯定も否定もすべて受け入れて寄せては返す波でありたい
20
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もなca
幸せを育てるようになめらかに泡立ててゆくホイップクリーム
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