成瀬山水のお気に入りの歌一覧
村上 喬
もう二度と出さない手紙を折り込んで紙飛行機を夕日に放つ
21
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夢士
寒風の空晴れ渡り一筋の飛行機雲に中潮の月
19
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ながさき
青竹は 天に向かって 背伸びする 風が吹いても 雪が降っても
15
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詠み人知らず
蓋にする白いお椀で終了す 幸も不幸も その先はない
10
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へし切
浮き舟の渡る瀬の無き思ひ川身を尽くしてもひとり漕ぎ出づ
20
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詠み人知らず
若草の山焼きに燃ゆ夜の空枯れ草の地に火の粉の舞いぬ
9
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つゆくさ
枯れかけのサルビアのあと 鮮やかなキンセンカ植え 新春を待つ
17
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己利善慮鬼
汗の香に酔って男と誇れどもいや臭きかな人寄って来ぬ
3
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浅草大将
狂ひ咲く花の命のなに惜しき明日は吹雪とともに散るべし
17
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詠み人知らず
字が書けぬ 祖母が遺した 文字もどき カタカナらしき アリガトウかな
45
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恣翁
娘から 合格したと 電話あり 獨り異郷で 祝杯を擧ぐ
241
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へし切
戦とて誰が望みて死に行くか平和の在るは散華の上に
271
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水中あやめ
一人ゆくこの浮舟を明らけく照らす月ぞと君を頼みに
11
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水中あやめ
ゆくりなく桜の雲の飛び来たりて遠くの街は霞みわたりぬ
11
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夢士
列島に寒波襲ひて雪の降る風情わう余地などあらむ
13
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夢士
年末の喪中のはがき手に取りて仕事仲間の君逝くを知る
19
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蓮士
こんなにもきれいなみずのなかにいて未だ誰かを騙したままで
11
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やひろ
花火背に 立てば芍薬ぼくの華 浴衣を着ない意味があるのね
7
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