都詩のお気に入りの歌一覧
舞
苛々と眠れぬ夜半も安らかな妻の寝息に闇の和らぐ
21
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夏嶋もこ
あかあかと光るナイター球場で蝉は眠らず鳴き続けている
5
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備前 大輔
潮のごと無聊のこころ満ちる朝母の背見つつ外套を着る
5
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中森 つん
下腹部に君を感じている午後のホットケーキのまるいやさしさ
12
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やん
散らかしたままで肩よせ 眠ってる 二人は二人の 匂いにまみれて
7
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千葉 甫
日暮れどき鴉は鴉と連れ立って私は私の影と連れ立つ
4
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恣翁
虫の音の途絶えて 暗き仏壇に 燭は蛾の翅に似て揺れにけり
26
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矢車菊
もう出ないと決めた電話の着信の音がてのひら溢れつづける
16
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なつを
伸ばしても貴方に届かぬ指先の爪に深紅のほのおを点す
32
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詠み人知らず
厳しさの匙の加減が分からない だから君にはミルクと砂糖
19
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遠井 海
福豆のくず散る部屋に小鬼らが静かに眠る立春の明け
57
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秋日好
立ち去った後に遺せるものとして庭の花々名札をつける
16
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まぽりん
七十年経てなほ癒えぬ原爆の傷の深きを思ひやるかな
26
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秋日好
芝草とイチイの生垣その下の根元を守る堆肥の匂い
14
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秋日好
夏休みの工作かなと思ってた祖母と作った精霊馬たち
16
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詠み人知らず
娑婆に来たついでにちょいとうたのわに和歌を書くのも盆の楽しみ
11
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芳立
わがための道はありけりぎらぎらの入道雲のしたへ滑りゆく
9
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なんた
少しだけ 君が不幸で ありますように傍らに私 いない分だけ
16
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本能寺
エアコンの効いた事務所で作られて 役にたつのか危機管理策
13
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林林
残暑の日が差すベランダで思い出す無数のオムツ干していた夏
18
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