都詩のお気に入りの歌一覧
洩矢転石
またきみがいない夏が始まった積乱雲よ天まで届け
4
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もり
橙の絵の具二本の夕焼けに描き足すものはあなたの匂い
15
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ことぶき
霧雨に消え入る細いささやきに 露滲み出ずる花一華かな
4
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林林
涼しさにスイートポテト作る娘は秋の香りを届けています
20
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芳立
うかされしひと夜の夢ももろともに流せとやふるはつ秋の雨
7
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詠み人知らず
左手の薬指には幸せで肉にうもれたリングが見える
12
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詠み人知らず
笑いたい食べたい生に感謝したい それらは総て あなたのために
14
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詠み人知らず
球児等の汗と涙を吸い込んで歴史を重ねる甲子園の土
14
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詠み人知らず
猛暑日のほぐれて久し風吹けば青き朝顔ほのぼの揺れる
22
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野々花
隠す意味とうになくなりし親指を伸ばせば過ぎる黒い霊柩車
5
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本能寺
嘘を乗せ 最終列車は あの人と プラットフォームをすり抜けて行く
15
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只野ハル
呑みながら零時の時報聞いている日付変われど何も変わらぬ
17
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桜ねこ
真っ直ぐであればすなわち沿わぬこと人の世なれば反りを合わせん
19
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へし切
ひぐらしのせつなき声の夕暮れにやがて枯れゆく吾が身を思ふ
34
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寧々
ラジオから聽こえる歌は冷たくて蒸し暑き夜風の夢見る
5
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Chico
霊祭り 帰りし母の傍で一人手向ける線香花火
18
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工藤吉生
悲しみに更新されて喜びは消えて奥歯に残るネギの香
2
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工藤吉生
やや雑な雨のつづいて人類の退化の果てのオレかもしれぬ
4
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工藤吉生
悲しみのない日の終わりを見届けて部屋の電気を完全に消す
7
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速魚
一杯のグラスに鯨 泳がせて少年の夏 蒼に溶けゆく
22
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