詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
村上 喬
のみさしのラムネの瓶に残されたビー玉越しに海はひろがる
304
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関かなた
無防備を演じた素足の爪先に紅い毒薬そっとひと塗り
3
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紗月
自販機のミルクティーだけわたくしをいつも等しく慰めにけり
4
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水ノ衣
犯罪は何らブラウン管ならぬ此処にも起こりし人を傷付け
14
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南美帆
川沿いを手繋ぎ歩く昼下がり二時間後には母に戻ろう
65
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昼風桃
どうしても解せないわけは君の妻浅はかなこと美しいこと
3
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夏恋
にゃんころりころころころり猫いじる自然と眠たくなるのがいいね
18
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只野ハル
観覧車 ひとまわりして 降りるとき 違う世界に 着いたらいいね
192
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恣翁
去る人に 青き柳を 手渡して 併せて送る 春の終はりを
54
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高島津 諦
誰ひとり見ないところで輝ける月の裏側 信じてほしい
8
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詠み人知らず
独り身に沁みる朝食ございます。 目玉、納豆、海苔に味噌汁
15
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魚住 蓮奈
きみの手がゆるりと肩にまわされてようやくわたし花束になる
33
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湊あかり
ハムレタストマトアボカドコイゴコロ全部つめたら空で会いたい
3
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銀ねず
アスファルトの「止まれ」を照らし満月が今日はやたらと説教くさい
69
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あまおう
解禁日きみを酔わせて頂きに参上します 怪盗ワイン
123
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工藤吉生
「おい見ろよ、こいつ卒業文集をもらってすぐに切り刻んでる」
4
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まるたまる
銀杏の葉蹴飛ばし歩く垣根ごし真面目に誰かツェルニーを弾く
10
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ふきのとう
駅に待つ茶色のコートの迎え人いるはずもなき亡き母に似る
84
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