ながさきのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
天翔ける龍には成れぬ老いの身の辰はタツでも巣篭る炬燵(コタツ)
22
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ななかまど
じっくりと孫のためにと木を植える肌感覚の時間の長し
14
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へし切
訪ね来る人も無き間に日は暮れてゆふべゆふべの吾を愛しむ
14
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桜田 武
来れぬ孫へお年玉「郵送で渡す」と張り切る我ら孫顔浮かぶ
8
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桜田 武
大義なき戦に死にゆく露兵の妻よ血涙でクレムリン見よ
7
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桜田 武
「舟歌」の八代亜紀あの世へ船旅沖の鴎にも別れを告げ
4
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桜田 武
敵は雪兵戦地は玄関前手に幅広の槍で撃退す
6
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横井 信
まだ来ない無人の駅の陽だまりに焦る気持ちもゆっくり溶ける
12
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横井 信
寒空に雪雲流れはやばやと西に傾く上弦の月
12
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滝川昌之
ショーヘイに添い寝するのは僕だけとファーストレディーのような「デコピン」
15
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滝川昌之
大寒へ一番厚いコート出し俺も冬毛を膨らませゆく
16
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ななかまど
スーパーの焼き芋あがない手に持てば竈の炎よみがえりくる
15
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ななかまど
雪かぶる桜の枝の硬き芽を食まんと来たか尾を振りエナガ
14
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KEN
永遠の嘘が聞きたくて 薄雪のふく荒ぶ野にひとり逃るる
9
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へし切
いたづらに見るともなしにテレビからつまらぬ笑ひに吾救わるる
13
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滝川昌之
堂々と過ぎればいいが下を向く派手な女性の下着売り場で
16
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KEN
焙煎の匂ひ漏れ出づカフェテラス のどみし人の髪に午後の陽
10
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ななかまど
冬の日のひかり反して足早に身がまえ始める夕べの疎林
15
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横井 信
よろこんで風に飛び出す犬を連れ寒さに耐えて走るあぜ道
11
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へし切
薄ら日の白き吐息もうら悲しまくら片去るひとり寝の夜
12
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