瀬波麻人のお気に入りの歌一覧
螢子
一期一会君が障子に書いた日に別れはすでに始まっていた
14
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ムラサキセロリ
この歌を十回拍手しなければ毎日がやや斜めになります
29
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詠み人知らず
手作りの天使が聖夜に向けて飛ぶ この教室の窓は大きい
12
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久哲
美しいあなたはいつも折鶴を燃やしたような不思議な寝相
7
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久哲
営業の戦士を癒す自販機の横にプリクラ貼った奴 来い
16
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山本克夫
夕暮れのジャングルジムに跨がってあなたは森を見つけたと言う
20
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沼尻つた子
ただここに立ちたいから立つ ひかりとかまつげとかゆびさきとかもういらない
5
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詠み人知らず
本当の目的さえも口実に見えてくるから恋は嫌いだ
5
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詠み人知らず
君の目の閉じる音だけ聴いているこんなに狭い夜の隙間で
5
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シュンイチ
親戚の喪中ハガキが控えめにポストのなかで死をしのぶ朝
10
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沼尻つた子
わたくしのお通夜で泣いてくれるひと羊のように数えて眠る
6
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まるたまる
実らない恋であっても恋は恋 雪を侵食する寒椿
14
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シュンイチ
自転車で隣の町まで行ったっけ ぼくがはじめて「おれ」と言った日
87
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おだ
何の花とも知らぬまま手に慣れし急須の模様いとしくなりぬ
9
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おだ
否も諾も乱れさわぎてコスモスのしげみに風の問ひは過ぎゆく
5
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くしだ
戦争をした祖父にもあげる無花果のタルトはだって泣き虫だもの
3
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綿花
微笑みはブルスケッタにのりきれぬトマト二人の夏が過ぎてく
6
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みなみぐち
終わるならはじまらなくてよかったよガム噛みながら泣きそうになる
12
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久哲
眠る時ねえさんが出る ねえ もっと猫の話をねじ込んで 泣く
1
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久哲
もう誰も泳いでいない深海のいきものでした蛍光灯も
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