浅草大将のお気に入りの歌一覧
聴雨
夏まだき風にかもめの羽白し寂れた入り江の小舟の先に
11
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灰色猫
寂しさにうちのめされて唱えてはいけない恋を唱えましたね
21
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蔓葵
筍のひとよふたよも知らずしてなどしののめに思ひ切るべき
7
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へし切
藤浪のただ一目のみ見し人の恋しきふしは誰か問はまし
23
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環
山吹はひかりを求め生い茂る枝のゆくえもさだまらぬまま
9
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へし切
まなうらに映る故郷のおもいでは紫雲英の畑にまろぶ幼子
21
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リクシアナ
円錐のグラスの紫カクテルとボサノバ甘き春の黄昏
16
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へし切
降りしきる雨に若葉はつややかに日がな一日ながめて暮らす
25
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聴雨
燕の切りとる空を貼り合はせ文したためて風にたくさむ
12
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聴雨
語るなくかざることなき花々の千種のいろに教へ隠して
12
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へし切
あさみどり野辺はかすみにつつまれて衣かへたり夏山の色
22
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舞
花咲かぬ木の青葉さえ心待つ残雪の山北国の春
15
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灰色猫
夏の夜の儚き火垂るドロップを溶かした甘き水辺に眠れ
28
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真如
去年積みし 落葉ふみしめ 往く山路 深山桜の 花びらすがし
7
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聴雨
転寝のねざめの雨に心浸しともしび慕ふ夜半のまくら辺
6
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聴雨
ひと色に数多の症あるやうに十色とあらば無限のいたみ
8
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聴雨
雨あがり軒より落つる白玉を首かたぶけて眺むるつばめ
10
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芳立
人知れず庭に咲きたる花ひとつ卯月に雨をいく日恋ふらむ
8
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聴雨
忘れじの涙か花のゆくすゑを偲ぶか今朝の雨ぞ降りしく
12
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芳立
うつろひの風に変はらぬ菜の花のひと色満つる野にぞひとなき
10
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